- 2010年4月23日 17:37
- 「カチッて音がなる」
海を渡っておおきなフェリーがある島の港につきました
パラパラ人がふりかけのように降りてきました
小さな森の中の果樹園みたいに鮮やな人の群
島の真ん中に長い一本道が横たわっています
人々はどっこいしょ荷物を担いで列になって歩いてゆきます
子供が何人か途中で秘密基地を作りはじめました
おじいちゃんおばちゃんは途中でつかれて日光浴でリラックス
若いカップルは新境地でめでたくなって餅つきに没頭しだします
いつの間にか家族やグループがバラバラになってきました
やがてそれぞれもそれぞれと知り合いになってグループになり生活をしていきます
クリームソーダを飲みだします
そのようにパラパラ人は文明を作りました
やがてパラパラ人の中から島を離れるものが出てきだします
何世代にもわたって育んだ暮らしからの別れは
特別な事です
そういう別れのときは頭の中でカチッて音がなる
そういうものなのです